胡錦濤政権の積極的な外交攻勢には目を見張ります。その戦略性、敏捷性、そして決断力はものすごい。去年の4月には、小泉首相がインド訪問を計画するや、その1週間前に温家宝首相のインド訪問をぶつけてきて、小泉訪印のインパクトを弱めてしまいました。中国は日本の安保理常任理事国入り阻止のためにも大キャンペーンを張り、例えばアフリカには数十もの国に対して日本を阻止するための代表団を送りました。
中国は、ASEANや太平洋諸国との首脳外交も積極的に進めています。着々と日本の包囲網を作っている感じすらします。もちろん日本はそんなことは意識もしませんが、周りの国はそう見ているのです。
胡錦濤主席、温家宝首相、李肇星外相、曹剛川国防相たちの世界中への訪問の対象国と内容を分析しますと、中国が見事なまでの戦略性をもって世界に働きかけていることがわかります。下手をすれば、日本は「大陸アジア」から疎外されて「海洋アジア」の少数グループに追いやられるかもしれません。日本はアジア外交を本気で再構築する時だと思います。 |