（2017年7月2日「サンデーモーニング」より）

　アメリカ国務省が毎年発表するTrafficking報告書。今年は中国が最下位の4番目のランクに位置されたことが話題になっていますが、日本はかつて３番目にランクされたことがありました。私はその当時、日本はここまでひどくないということを、国務省に説明に行ったことがあります。その時からずっと日本に対し指摘されていることは、フィリピンやタイ等から来る女性をいろんな飲食店で働かせて、それに対する救済手段が取られていない点。例えば、女性を匿い保護するためのシェルターもないといったことが、ずっと指摘されてきています。２０１４年には２番目のランクになりましたが、その後、１３年間は２番目のランクに止まったままです。２０２０年の東京オリンピックまでには、他の文明国と一緒に１番目のランクにならないといけません。