岡本行夫公式サイト

2017年5月24日

イギリス自爆テロ、リビアは外国人戦闘員養成基地

(2017年5月24日「ユアタイム」より)

 イスラム国は、イラクの西部から追い払われて、今シリアの中に封じ込められ、その拠点も段々と有志国連合で押さえ込まれています。そうすると、イスラム国は壊滅的な打撃を受けていくでしょう。そのこと自体はいいのですが、彼らが他のところへ逃げ出すわけです。そうすると、イスラム国というのは外国からの戦士、特にヨーロッパ ― イギリス、フランス、ドイツなどから700~1000人ぐらいの志願者が来ています。彼らが戦闘員として本国に帰って、そこでまたテロを起こす。訓練基地としてはリビアやシリアがそのままあるわけですし、テロによる陰惨な時代というのはまだまだ続きます。あと10~15年ぐらいは続くのではないでしょうか。テロを防ぐにはもちろん根本的なことが必要です。過激派の教えをパキスタンにあるマドラサと呼ばれるモスクに付属する学校で教えこんだり、サウジのワッハーブ派の強硬な人々が過激派に資金提供したりしています。そういうことはやめさせなければいけません。

 それから日本は何かできるか。できることは少ないですが、テロに走る若者が多い国では失業率が非常に高い。若年者の失業率が30~50%ぐらいあります。そういうところへ、日本が色々な就業機会を設けてやるなどの経済援助が大切だと思います。