岡本行夫公式サイト

2017年4月12日

シリア空爆で対立の米露

(2017年4月12日フジテレビ「ユアタイム」より)

 アメリカのティラソン国務長官とロシアのラブロア外相の二人は、なんか喧嘩腰みたいな握手をしていました。もともとアサド政権をこのまま何とか肩入れしていこうというロシアと、アサド退陣を強く主張し続けてきているアメリカの間には、基本的に立場の差があります。

 ロシアは「違法攻撃だ、アメリカはけしからん」と言っていますが、よく言うなという感じです。自分たちはさんざんロシア空軍機でシリアの街々を破壊し尽くしてきているんです。ここで両者がなにか合意に至るということはないと思います。アメリカ軍とロシア軍が直接対決するようなこと、衝突するようなことになったら大変ですから、なんとか危機を回避する、お互いに直接衝突には至らないメカニズムを、現在もうあるのですが、それをもう一回活性化させることができれば一歩前進だと思います。

 ティラソン氏とプーチン大統領が会うかどうかも大きなポイントです。もしプーチン大統領がアメリカの国務長官に会わなかったら、これは一大事です。ロシアが本当に喧嘩を売ってきている感じになるでしょう。